三大香木とは?香りのいい木|ジンチョウゲ,クチナシ,キンモクセイ
皆さんは「三大香木」という言葉を耳にしたことはありますか?
実は、この言葉を耳にしたことがなくても誰しもが知っている植物が三大香木として名を連ねています。
・三大香木とは
三大香木(さんだいこうぼく)とは強い芳香のする花をつける3種の樹木に対してつけられた言葉です。
早春に咲くジンチョウゲ(沈丁花)、初夏に咲くクチナシ(梔子)、秋に咲くキンモクセイのこの3種です。皆さんも名前は聞いたことがあると思います。それどころかおそらく日本に住んでいれば一度は見たことがあるのではないでしょうか?
どれも花は強い芳香がして、離れたところからでも香りがわかるほどです。
3種全てお庭に植えれば1年を通していい香りを楽しめますね。
今回はこの3つの植物を紹介していきたいと思います。
・クチナシ(梔子)
基本情報
【分類】耐寒性常緑低木】
アカネ科 クチナシ属
【学名】Gardenia jasminoides
【樹高】1〜2m
【花期】5〜7月
クチナシは梅雨前くらいから白い花を咲かせる低木です。
花後には果実をつけ、黄色の着色料や生薬として使われることがあります。
最近は八重咲きのオオヤエクチナシが主流です。
オオヤエクチナシは果実をつけませんが、大輪で八重咲きなので従来のクチナシよりも豪華で存在感のある花です。
ガーデニアという名前で香水にも使われています。
・ジンチョウゲ(沈丁花)
基本情報
【分類】耐寒性常緑低木
ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属
【学名】Daphne odora
【樹高】~1.5m
【花期】2〜3月
ジンチョウゲは早春から春にかけて花を咲かせる常緑低木です。
小さな花を枝の先端に手毬状につけます。
花の外側が紅色で、内側が白色なので先進むにつれて白い部分が増えていきます。
ジンチョウゲは雌株がほとんどないと言っていいほど少ないので、クチナシと違い果実はほぼ見られません。
なので実を見ることができたらかなりレアです。
ジンチョウゲには白花、斑入り、四季咲きのものなど様々な種類があります。
ジンチョウゲはあまり香水として利用されていません。
ジンチョウゲの香りの香水を探してみましたが、見つかりませんでした。
ただ、ちょっと近いようなものはありました。
・キンモクセイ(金木犀)
基本情報
【分類】耐寒性常緑高木
モクセイ科 モクセイ属
【学名】Osmanthus fragrance var.fragrance
【樹高】〜5m
【花期】9〜10月
キンモクセイは夏の終わり頃から、秋にかけて花を咲かせる常緑高木です。
庭木として人気があり、特に公園などによく植栽されているのを見かけます。
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